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お供えのお花として胡蝶蘭を贈る際のマナーと選び方のポイント

葬儀や法要など、お悔みやお供えのお花として代表的なものは、日本においては「菊」です。

菊というとお葬式のイメージが強く、逆にお見舞いのお花やお祝いのお花には相応しくないとされています。

菊に対して、お祝いのお花の代表格とも言える胡蝶蘭ですが、実はお供えのお花としても贈ることができます。

ただ、どんな胡蝶蘭でも、どんなスタイルでも贈っていいというわけではありません。

お悔み、お供えのお花として胡蝶蘭を贈る際には、いくつか気をつけなければならない点があります。

 

本記事では、お供えのお花として胡蝶蘭を贈る際のマナーや選び方のポイント、注意点などについて解説いたします。

そもそも胡蝶蘭をお供えのお花として贈ってもいいのか

冒頭で胡蝶蘭はお供えのお花としても贈れる、と述べました。

お葬式や法要などのシーンで供花として一般的な花は菊ですが、胡蝶蘭も派手な色でないものならば供花として贈ることができます。

胡蝶蘭を贈ってはいけない、という風習や習慣は無く、マナーを守って手配すれば問題無く贈ることができます。

宗教上NGにしているケースはあるのか

葬儀などの儀式は、宗教によってそのスタイルが異なります。

仏教、神道、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など、世界には様々な宗教があります。

日本で多いのは仏教や神道ですが、クリスチャンやムスリムの日本人も増えてきています。

胡蝶蘭は、世界のメジャーな宗教においては、どの宗教も供花として贈ることを禁止していません。

むしろ、キリスト教など海外の宗教は「供花=菊」のイメージがほとんどなく、白いユリや白いカーネーションなどがポピュラーです。胡蝶蘭もNGではなく、色は白が良いとされるため、白い胡蝶蘭であれば問題無くお供えできます。

お供えのお花として胡蝶蘭を贈る際に事前に確認すべきこと

供花用に胡蝶蘭を贈る際には、事前に確認しておくべきことがあります。

この確認を怠ると思わぬトラブルになってしまったり、先方との関係性が微妙に悪くなってしまったりする可能性があるので、十分に気をつけましょう。

[1.指定の業者以外で供花を手配していいか]

供花は、葬儀会社や斎場が指定する提携業者のみで手配するように、と決められているケースがあります。

外部から供花を持ち込む場合は「持ち込み料」を取られたり、そもそも持ち込むことそのものが禁止されていたりすることもあるため、まず「こちらで供花を贈りたいが手配していいか」ということを確認しましょう。

[2.鉢植えの胡蝶蘭を贈っていいか]

仏教では、鉢の中の肥料を不浄なものとして忌み嫌う考えがあります。

そのため、供花は鉢植えではなく、切り花やスタンド花のみ受け付けるというケースもあります。

胡蝶蘭は基本的に鉢植えスタイルとなるため、供花用にアレンジメントフラワーにしてもらうなり、スタンドアレンジをしてもらうなり、工夫が必要かもしれません。

先方があまり気にしていなければ、鉢で贈っても問題ない場合もあるため、事前に鉢がOKかNGか確認しておきましょう。

[3.何用に贈るものなのか(自分でしっかり確認)]

葬儀をはじめとするお悔みの儀式は非常に種類が多いです。

通夜、葬儀、四十九日、一周忌、三回忌、盆……と、挙げればキリがありません。

自分が贈ろうとしているお悔み、お供えの胡蝶蘭は、どのシーンにあたるものなのか、これについては先方に確認するというよりも、自分でしっかりと間違いないように確認してください。

お供えの胡蝶蘭のマナーと注意点

胡蝶蘭は供花として贈ることができる花ですが、どんな胡蝶蘭でも贈れるというわけではありません。

お供え用、お悔み用として守るべきマナーがありますので、しっかり読んで参考にしてください。

[1.四十九日までの供花の色は原則白もしくは薄い緑色]

一般的に、供花の色として適切とされているのは

・白

・黄色(主に菊)

・薄緑

・薄紫

です。

黄色い花は多数ありますが、なんでも良いわけではなく、主に菊の黄色が良しとされています。その他の花は、白もしくは薄い緑、または薄紫が適当とされています。

胡蝶蘭の場合は、自然色としては白かピンクになりますので、白を選びましょう。

ただ、唯一人工染色による薄緑色の「グリーンエレガンス」という胡蝶蘭ならば、これも供花用として贈ることができます。

エレガンスシリーズには「パープルエレガンス」という紫色の胡蝶蘭もありますが、色が濃いため、供花には適しません。

[2.立て札に故人(贈り先)の名前は書かない]

胡蝶蘭を贈る際には立て札をつけますが、そこには故人(贈り先)の名前は書きません。

お祝い用の胡蝶蘭の場合は、贈り先の名前を入れることが多いですが、供花は「書かない」のがマナーなので気をつけましょう。

贈り主の名前、もしくは企業名のみを黒で書きます。

[3.立て札の表書きは必ず黒(薄墨)で書く]

立て札には「表書き」というものを書きます。

これは「祝」や「御祝」、「開業祝」など、何の贈呈花なのかということを示したものです。

お祝いごとの場合は赤色で入れるのですが、お供え、お悔みの場合は赤ではなく「黒」で「供」と入れます。

業者に立て札も依頼する場合は、このあたりのマナーはお任せして大丈夫ですが、自分で立て札を作る場合は気をつけましょう。

[4.メッセージカードをつける場合は忌み言葉に注意]

メッセージカードにお悔みの言葉や、お供えの言葉を入れて添える場合は、忌み言葉に気をつけましょう。

お供え、お悔みの忌み言葉は「死」を直接イメージする言葉や、「追う」など後に続くようなイメージの言葉、また「度々」や「皆々様」などの重ね言葉です。

[5.胡蝶蘭を手配するタイミングは葬儀などの儀式の前日がベスト]

胡蝶蘭を届けるタイミングは、葬儀や法要の前日に、直接会場宛に届くよう手配するのがベストです。

当日ですとスタッフさんがバタバタしてしまいますし、早すぎると保管が難しいため、前日に届けるよう日取りはきちんと確認しましょう。

お供えの胡蝶蘭の選び方

お供え用の胡蝶蘭は、どのように選べば良いのでしょうか。

色と相場で解説いたします。

[色は原則白もしくは薄緑(グリーンエレガンス)]

色は、前述の通り、四十九日までは原則「白」または「グリーンエレガンス(薄緑)」が良いです。

グリーンエレガンスは希少な胡蝶蘭なので、スタンダードなものならば白を選んでおけば間違いないです。

白は白でも、中心部が赤色やピンク色となっている「リップ」は選ばないように注意しましょう。白と赤で「紅白」となりおめでたい印象となり、弔事には不適切です。

[四十九日を過ぎれば故人が好きだった色や少し明るい色にしてもOK]

四十九日を過ぎると、遺族たちの気持ちも少しずつ前向きになることから、少し色のあるお花を贈っても良いと言われています。

薄いピンク色や、故人が好きだった色の胡蝶蘭を贈るのも良いでしょう。

[値段相場は2~3万円で3本立ちが無難]

お供え、お悔み用の胡蝶蘭の値段相場は、個人から贈るもので1~2万、企業から贈るもので2~3万程度が望ましいとされています。

ただ、決まりがあるわけではありませんので、目安として頭に入れておけば十分です。

なお、胡蝶蘭のスタイルは3本立ちが無難です。

大きくても5本立ち程度に留めておくのが適切です。

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